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ザ・ライオンズ定禅寺タワー

所在    
  仙台市青葉区国分寺町3丁目
用途地域  
  商業地域
規模・構造 
  鉄筋コンクリート造、  
  地上29階建て、
  最高高さ:99.98m
  共同住宅
総戸数   
  192戸(住戸)
敷地面積  
  2,738.23m2
竣工日   
  平成24年1月
設計   
  株式会社創建設計
施工    
  株式会社大林組
建築・外構・エントランスのデザイン
  有限会社船田アーキテクツ
施主
  株式会社大京


●超高層住宅のデザインの変遷
初期(1970年代〜1990年)は、均質で無機的なデザインでしたが、90年代になってクラシック様式を取り入れたポストモダンスタイルが主流となりました。
しかし、2000年代に入ると、大きな壁面を生かした、高層建物ならではの絵画的(グラフィカル)で幾何学的な表現が増えてきています。

●彫刻的な超高層
定禅寺タワーは、建物が一つの彫刻です。それは、厚みの無いスキンのグラフィカルなものではなく、石や金属の「塊」として感じるようなデザインです。白い小さな箱が空に向かって積み重なり、浮き上がって行くような浮遊感があります。

●中間免震
この建物は1階と2階の間に免震層があり、1階の堅固な台の上に超高層ビルが乗っている形です。
3.11の震災時、この建物は工事中で、ちょうど中間検査の日でした。激しい揺れに襲われましたが、何の損傷もなかったとのこと。中間免震は1階の開口面積が小さくなってしまうのが難点ですが、地面(外構)と建物(1階)の間での動きがないため、シンプルな納まりとなり、地震時に壊れる箇所も少なく、総合的に優秀な構造です。